解説 2024/12/13

通関士のお仕事について調べてみました

通関士のお仕事について調べてみました

貿易関係の仕事に興味があるのなら、「通関士」への就職が考えられます。輸出入のプロフェッショナルとして働ける通関士は、高い需要を持つ職業です。個人でも世界に向けたビジネスを行う現代において、輸出入の専門知識を持つ通関士はさらなる活躍を目指せるでしょう。そんな通関士になるには、基本的な概要を事前に把握するのがポイントです。どんな職業なのか、どのような仕事をするのか知っておくことで、通関士になるための準備ができます。

本記事では通関士とはどんな職業なのか、仕事内容や就職方法について解説します。通関士や貿易関係の仕事に就きたいのなら、ぜひ参考にしてください。

通関士とはどんな職業?

通関士になるには、「通関士とは何か?」という基本から理解を深める必要があります。通関士として働くためには、さまざまな準備が必要です。その一環としてまずは通関士の基本を知り、仕事に対する具体的なイメージを持つのが重要となるでしょう。

以下では、通関士とはどんな職業なのか解説します。

通関士とは輸出入の際に税関への申告に関する業務を担当する専門職

通関士とは、輸出入を行う企業などに所属し、税関への申告に関する業務を担当する専門職です。輸出入の際には煩雑な手続きが必要になり、専門知識が求められるシーンも多いです。そのため輸出入を生業としている企業は、通関士を雇用して関連業務を代行してもらうのが一般的です。通関業者の場合、通関業法によって営業所ごとに通関士を雇用することが定められています。そのため通関士として働ける人材は、通関業者にとって欠かせない存在となっているのです。

通関士の職場について

通関士は輸出入を行うさまざまな企業で、その能力を活かせます。例えば以下の業界で、通関士として働く人が多いです。

  • 商社
  • 航空会社
  • 船舶会社
  • 物流関連
  • メーカー

海外との取引で輸出入を行っている企業は、通関士は欠かせない人材です。特に通関の仕様や流れを正確に理解し、正しく申告ができる能力を持つ通関士は、多くの企業から求められるでしょう。昨今は海外に拠点を持つ企業も増えているため、輸出入の機会は増加傾向にあります。結果的に通関士の需要も高まり、多くの業界で活躍できる可能性に期待できます。

そのほかにも、小売業界・貿易業界などでも、通関士は必要とされています。通関士になれれば、これらの業界で働ける可能性があるため、将来の進路を広げることも可能です。

通関士の仕事内容とは?

通関士になるには、どんな仕事を担当するのかも理解しておくのがポイントです。事前に仕事の内容・流れを把握しておけば、就職後もスムーズに業務を担えるでしょう。

以下では、通関士の主な仕事内容を解説します。

税関への手続きを担当する

通関士は輸出入の際に貨物を通す税関に対して、必要な手続きを担当する職業です。例えば税関へ提出する書類の作成、作成した書類の確認、関税額の計算・納付などが仕事になります。企業と税関の間に立ち、輸出入がスムーズに進むようにサポートするのが、通関士の役割だと言えるでしょう。

税関への申し立ても通関士が行う

通関士は、税関の対応に不服がある場合の申し立ても仕事として担当します。税関はさまざまな状況を確認して、輸出入に関する問題を取り除いています。しかし、ときには税関の対応に納得できず、再調査や審査請求をするケースもあります。通関士はそういった不服を申し立てる際の手続きも、専門家の立場から実行できます。具体的には「税関長が税関の名においてする処分」「収容および留置」「関税の賦課もしくは徴収または滞納処分」「児童ポルノ、公安また風俗を害すべき書籍などに該当する旨の通知」に対して、不服申し立てが可能です。

通関士になるには?

通関士になるには、資格の取得から就職など、基本的なルートがあります。どのようなかたちで通関士になれるのかを確認し、今後の進路を考えるのもポイントです。

以下では、通関士になるための基本を解説します。

通関士試験に合格する

通関士になるには、国家試験である通関士試験に合格し、通関士資格を取得する必要があります。通関士試験は、年に1回10月ごろに実施されています。税関の公式ページにて、7月ごろになると詳細が公開されるため、事前に確認しておきましょう。

通関士試験の受験時には、特別な条件がありません。学歴や年齢に関係なく、受験料を払えば誰でも受験が可能です。しかし、通関士試験の合格率は、例年10〜20%程度と低くなっています。国家試験のなかでも難関の部類に入るため、独学での合格は難しいでしょう。そのため通関士を目指す場合には、専門学校などに通って勉強をし、通関士試験の合格に備えるケースが多いです。少しでも合格率を高められるように、専門的な環境に身を置いて勉強の機会をつくるのが通関士を目指す際のポイントになります。

通関士として就職活動を行う

通関士の資格を取得したら、その実績を活用して就職活動を行います。通関士を求める募集にも応募できるようになるため、募集要項や仕事内容を確認し、自分の求める企業に就職を目指しましょう。通関士は需要が高いため、比較的転職もしやすい職業です。そのため特定の業界にとどまらず、さまざまな職場で経験を積みながらキャリアアップしていく方法も考えられます。あらゆる進路が検討できるので、キャリアプランを事前に考えておくのもおすすめです。

まとめ

通関士は輸出入を行う企業にとって、欠かせない知識を持つ人材です。その需要は今後も拡大し、グローバルな社会で活躍する機会が増えると予想されるでしょう。貿易や海外との取引に興味がある人や、英語力を活かして仕事をしたい人は、通関士になるのも選択肢の1つです。この機会に通関士とはどんな職業なのか確認し、就職に向けた準備を進めてみてはいかがでしょうか。

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