解説 2024/12/13

貿易実務検定って知ってる?難易度や合格率について

貿易実務検定って知ってる?難易度や合格率について

貿易関係の仕事に興味があるのなら、「貿易実務検定」の資格取得が検討されます。貿易実務検定を取得することで、貿易に関する能力を客観的に証明できるようになります。貿易にはさまざまなスキルが求められるため、スムーズに実力を伝えられる貿易実務検定のような資格は、将来に有益な結果をもたらすでしょう。

本記事では貿易実務検定の詳細や難易度、合格率などについて解説します。これから貿易関係の仕事で働く気持ちがあるのなら、ぜひ貿易実務検定の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

貿易実務検定とは?

貿易実務検定とは、貿易に関する知識を有することを証明できる民間資格です。貿易関係の仕事に就く際には、専門知識を持つことを証明する1つの手段として、貿易実務検定が利用されるケースがあります。貿易実務検定にはC〜A級までの階級があり、A級が最もランクの高い資格となります。しかし、いきなりA級から取得するのは難しいため、C級の資格から段階を追って取得していくパターンが考えられるでしょう。

C級では貿易の基本や専門用語の基礎知識が試されるため、学習を始めたての人でも合格を目指せます。資格取得の実績は自信にもなるため、その後B級・A級と獲得していく糧になるでしょう。

貿易実務検定の実施日

貿易実務検定は、年に複数回受験が可能です。Webでのテストになるため、オンライン環境があれば自宅にいながら試験を受けられる点は貿易実務検定の魅力です。試験の実施日はC級が3月・5月・7月・10月・12月、B級が3月・7月・12月となっています。試験の案内は実施日の約2か月前に提示されるため、早めに受験の準備を進めましょう。

A級の試験に関しては、年に1回10月に実施されます。Webテストではなく会場試験となるため、受験会場を確認する必要があります。試験科目はB級とA級が貿易実務・貿易マーケティング・貿易実務英語の3科目、C級が貿易実務と貿易実務英語の2科目になります。科目数も少ないため、まずはC級で腕試しをする人も多いです。いずれにしても英語力が試されるため、しっかりと勉強をしておく必要があります。

貿易実務検定の難易度・合格率

貿易実務検定の受験時には、難易度や合格率を把握しておくのも重要です。難易度の目安をつけることで、必要な勉強時間などを逆算して考えやすくなります。

以下では、貿易実務検定の難易度および合格率について解説します。

貿易実務検定は比較的取得しやすい資格

貿易実務検定は比較的、取得しやすい資格として扱われるケースが多いです。貿易実務検定は通関士資格と比較されることが多く、難しさを比べると取得しやすい部類に入ります。そのため貿易関係の資格取得時において、まず貿易実務検定の合格を目指すことが推奨されやすいです。貿易関係や通関士として働きたいけれど、いきなり通関士の国家資格は難しいと感じる場合には、貿易実務検定の資格取得が視野に入るでしょう。

貿易実務検定の合格率

貿易実務検定の合格率はC級が65%、B級が50%、A級が40%前後となっています。C級とB級に比べると、A級の難易度は高くなるでしょう。自身の学習レベルや勉強に使える時間を考慮して、受験するクラスを選ぶのがポイントです。

ちなみに、通関士の国家資格は合格率が10〜15%前後となっています。貿易実務検定と比べると、難易度の高さは一目瞭然です。そのため貿易実務検定だけでなく、将来的に通関士の国家試験を受ける予定なら、早めに対策をするのがおすすめです。

貿易実務検定を取得するメリット

貿易実務検定の資格取得後には、さまざまなメリットを得られます。具体的なメリットは目標になるため、事前に詳細を確認しておくのもポイントです。

以下では、貿易実務検定を取得する主なメリットを解説します。

貿易のエキスパートとして活躍できる

貿易実務検定の資格取得によって、幅広い知識を持つことを証明できます。マーケティング・交渉力・通関の知識・法律の知識など、あらゆる分野にわたる知識とスキルを学ぶことになるため、結果的に幅広い業界での活躍を目指せます。貿易は特殊な業務である一方、社会にとって欠かせない仕事の1つです。そのため貿易実務検定を取得し、知識・スキルを身につけている人材は、その分野のエキスパートとして重宝されるでしょう。

結果的に貿易実務検定の取得によって、就職・転職がしやすくなったり、昇給のきっかけになったりする可能性もあります。仕事をしていくうえでさまざまなメリットを得られる点は、貿易実務検定の勉強をする理由になるでしょう。

貿易実務検定の各級の取得が昇給に必須の企業もある

貿易実務検定は貿易を行う商社やメーカーにとって、従業員の能力を図る基準にもなり得ます。そのため企業のなかには、勤続年数に応じて貿易実務検定の各級の取得を必須としているケースもあるのです。関連企業で着実に上の地位を目指していくうえで、貿易実務検定の取得が求められる可能性があります。逆に言えば貿易実務検定への試験対策を早めに行い、取得の準備を進めておけば、社内で高く評価されやすくなるでしょう。明確な評価基準として活用されている点は、従業員視点からするとメリットと考えられます。

まとめ

貿易実務検定は、貿易を行う企業に就職する際には重要な資格となります。貿易や国際取引に興味がある人や、英語力を活かして働ける仕事に就きたい人は、貿易実務検定の取得を目標の1つにするのもおすすめです。貿易実務検定の資格を取得できれば、それに見合った能力の証明が可能です。就職・転職時においてアドバンテージとなるほか、社内評価にも直結するので、取得して損はないでしょう。この機会に貿易実務検定の詳細を確認し、今から取得に向けてできることを考えてみてはいかがでしょうか。

貿易実務検定の取得および関連企業への就職を目指すのなら、「関西外語専門学校」の「貿易専攻」に進学して学ぶのがおすすめです。「関西外語専門学校」の「貿易専攻」では関連する職業に就くための知識・スキルの習得と合わせて、資格取得のサポートも行っています。貿易実務検定C級~B級のほか、通関士や英検2級以上など、さまざまな資格の取得を在学中から目指せます。将来につながる大きなメリットになるため、この機会に「関西外語専門学校」の「貿易専攻」への進学を、ぜひご検討ください。

 

 

 

人気のコラム