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単位制 ~単位制とは?~

CONTENTS

  1. 単位制
  2. 科目履修基準について
  3. 授業について
  4. 転コース(コース変更)について
  5. 卒業認定制度について

単位制

単位制は、学年進級制と異なり、科目ごとに学習の成果を評価する卒業認定の制度です。

従来の学年制による卒業認定制度に加え、1989年に『単位制』が導入されました。学年制ではすべての科目を修得しないと、原則進級が認められず、再度同じ学年をやり直すことになりますが、単位制は、科目ごとの成果を評価する考え方で、もし修得できなかった科目があれば、その科目だけを再履修し、他の科目はすべて単位が認定されます。基本的には、3ヵ年の学習計画の中で修得単位を積み上げていく学び方になりますので、大学のように各学年の履修単位も同一でなくとも構わないことになります。また、一部の科目を除き、ほとんどの科目が前期、または後期の半期型の学習であることから、前期、後期ごとに単位の認定が行われます。

年間最大36単位まで履修することができますので、前期、後期ごとに学習計画を立てることが可能で、たとえば前期は科目数を少なくし、後期に多く履修することもできます。74単位以上の修得をもって卒業を認定します。

■「単位」について
 高校の「単位」について、毎日登校する全日制で分かりやすく説明してみます。例えば「国語総合」が週4時間の授業なら「4単位」、週2時間「世界史」の勉強をしている場合は「2単位」ということになり、週の授業時間数が単位数です。これを学習時間で見ると、全日制では年間35週間以上の授業週を持たなければなりませんので、国語総合の標準時間数は4単位×35週=140時間、世界史なら、2単位×35週=70時間となります。全日制、定時制、通信制ともに、この必要とされる学習時間数は変わりません。したがって、通信制では学校で学ぶ時間数とレポートにより学ぶ学習時間数を合わせて、国語総合なら140時間を、世界史なら70時間を学ぶことになります。(雛形的な通信制高校では法令で定める出席時間数について、国語総合で年間4時間、世界史で年間2時間と大抵低い条件となっていて、本校の考え方とは異なります。)

科目履修基準について

科目登録(履修単位数)は、年間最低6単位以上、最大36単位までです。

年間最小登録は6単位、最大登録は36単位となっています。36単位を越えた登録は、2年間で法令の定める卒業必要単位数74単位に達するため、この制限があります。この登録制限から、通学部生については、登校日数により、通信部(月・水・金の午前)授業の登録単位数の上限は下表のようになります。したがって、通学5日制では午前の授業がゆるやかになります。

通学部生の通信部授業の登録単位数の制限について(※特進のみ補講が6時間あります。)

学外学修認定制度/実務経験学修認定制度

学外で学び修めたもの、得られた技術や知識などが、本校教育課程に照らし、高等学校教育課程の学修として適当と判断した場合は、上記制限36単位を超えて単位認定を行う場合があります。英検、漢検、数検、TOEIC、PC関連各検定、また、高等学校卒業程度認定試験(※)の各科目や海外研修・留学なども認定の対象としています。

■学外学修単位認定の対象となる検定等(一部を示す)
英検準2級以上 その他各外国語検定(要相談) TOEIC400以上・TOEFL450以上 漢検準2級以上 数検準2級以上
歴検3級以上 日本語検定3級以上 毛筆書写検定2級以上 日本語文章能力検定3級以上 色彩能力検定3級以上
PC関連各検定(要相談) その他

※高等学校卒業程度認定試験(旧大検)について誤解のないよう説明します。同検定は高校に在学しない者がこの検定のすべての科目に合格し、大学等の受験資格を得るものです。本校は高等学校なので、この検定は本来必要のないものです。本校では、高校生が最も取り組みやすい検定の一つとして取り扱い、英検などと同じく科目ごとに単位認定の対象としています。

授業について

朝9時05分始業。「月・水・金」の午前に生徒個々の科目選択の時間割に合わせ登校します。2限目、3限目から登校する生徒もいます。12時35分に午前授業は終了し、ショートホームルームのあと、通信部生は放課後となります。

通学部の授業は月~金の午後に実施しています。火・木の午前には補講や補習(自主登校日で出席を義務付けていません)、部活動が行われています。終業時間は16時50分で、通学部生はこのあとショートホームルームがあります。

通信部月・水・金の午前
通学部【5日制】月・水・金の午前 + 月~金の午後
通学部【3日制】月・水・金の午前 + 月・水・金の午後
通学部【4日制】※月・水・金の午前 + 月・水・金の午後 + 火または木の午後

※通学部4日制は3年次生および2年次特進コース生のみが選択可能

転コース(コース変更)について

通信部から通学部に、通学部から通信部に、通学5日制から通学3日制になど、すべてのコース間で、コースの変更ができます。現状に合った学びの形を生徒本人が選択できることを目的とした制度で、変更できる時期は前期中間試験時期の6月、前期期末試験時期の9月、そして後期期末試験時期の3月の、年3回です。視聴メディアコースへの変更は時期を問わず認めています。

なお、全ての転コースにおいて、単科講座の変更は認めておりません。

卒業認定制度について

卒業認定の学校教育法上の大原則

① 生徒それぞれで修得単位数が異なりますが、卒業認定のためには少なくとも74単位以上を修得してください。この場合年間修得単位数は平均25単位前後、科目にして8科目くらいです。

② 3年間以上、在籍しなければなりません。1年次、2年次でもし仮りに各38単位(学外認定が加わったケース)を取ったケースがあったとしても卒業はできません。(※本校の授業で取れる年間最大修得単位数は36単位まで)但し退学した高校、または転校する前の高校の在学期間は加算できますので、通算して高校在籍期間が3年以上であれば卒業の要件を満たします。

③ 特別活動(ホームルームや文化祭、体育祭など)に年間10時間以上、在学中に合計30時間以上に出席していることも卒業の条件です。

以上の3つが卒業を認定するための必要条件です。これら3項目を満たした上で、前期・後期に行われる前期考査・後期考査(=単位認定試験)を受けてください。

※ 前籍高校の学習成果について
前籍高校での修得単位と在学期間を本校の学習歴の中に組み入れます。

※ 特別活動について
特別活動は高校生としての学校活動を指しています。本校は高校全般で実施されている行事、校外学習などはすべて実施しています。(ただし、自由参加制とします。)また式典や、日々のホームルームなども特別活動に含まれます。
年間10時間以上の出席が卒業要件の一つとなっています。

各科目の単位認定

通信部の単位認定は、所定の授業に出席し、担当の先生から与えられたレポート課題(=宿題)を提出します。そして先生から添削指導を受けます。レポート課題に問題がなければ、前期末、後期末の単位認定試験を受けます。合格点をとれば、その科目の単位修得を認定します。

通学部の単位認定は、午前の通信部授業を共通として、午後に行われるコース別授業についても、単位認定を行います。一般的には午後のコース授業ではレポート課題の比重は小さく、授業の中でレポート内容は消化することになります。

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