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校長ご挨拶

CONTENTS
 1.ごあいさつ
 2.平成30年度前期卒業式式辞
 3.平成30年度入学式式辞
 4.平成29年度卒業式式辞
 5.BACK TO MAIN


ごあいさつ

校長 久井 通義

 明日を開く・道を拓く
 高校生の皆さんがこれから歩いていくそれぞれの道…、これまで以上に実社会との関わりを深めていくものになることでしょう。名実とも高校を卒業すると成人であり、本校生にはしっかりと『自立』をして、社会に参加をしていってほしいと願っています。ここで言う『自立』には社会と調和し、また時に社会と堂々と対立していくことをも含んでいます。
 この掴みどころのない『社会一般』との関わりや繋がりは、俗に『集団』、『クラス』や『グループ』と言う言葉で身の周りに既に存在してきました。
 高校生は『集団』の中で他者と交わり、切磋琢磨し合い成長していくことが期待されますが、果たしてそうとばかりは言えず、私にはなかなかに『集団』は曲者のように思えます。集団と個人との関係で悩んで来た生徒たちがとても多いからです。
 私たち日本人が集団を作った時に起こる、ある種の『力学』が、個人の新しい様々な価値観や、ものの見方・感じ方、あるいは意思を、時にヒステリックに否定してくることもあります。しかもものの見方や感じ方は人に左右されない個人に帰するものであり、人の顔をうかがい、場の空気を読みながら、その集団に所属し続けることが、経験として、果たして本当の自立に繋がる道のりなのかと思います。他者との関係を、無自覚に『和』という空気感で、摩擦を避けようと考えることから発生する自己否定ならば、おそらく自立からは程遠いものとなるでしょう。
 自分の道を切り拓いていくには、自身の夢や直感を信じ、前進していくことであり、そのためには他に影響を受けずに選択できる自由を必要とします。
 社会一般が身近な人をも含めて、『平均以上』を求めてきますが、自分の生き方に独自のものさしを持つことも素晴らしいことであり、ありふれてはいますが、やはりそれは夢を持つことが原動力になっていきます。その夢は形を変えて行くかもしれませんが、それはそれで良いと思います。
 人生は自力で切り拓いていくものです。ほぼすべてに相対評価が為され、他者との相対評価があたかも絶対評価のように扱われることがあります。だから必要以上に他者と見比べることを止める勇気を持つことが大切です。
 生き方に金言はありません。実直に努力をしていくしかありません。もちろん受験勉強を否定はしませんが、新しい未知の事柄を知る行為が『学びの本質』であることを忘れないでください。勉強と教養は必ずしも一致はしません。教養を深め、社会が見える若者に育っていってほしいと思っています。
 『明日を開く』、『道を拓く』のはあなた自身です。前方が塞がってしまうことがありますが、その時はしばし休憩をしてください。道は一見閉ざされているように見えても、所詮は他者が引いてきた道でしかありません、新しい道があります。夢を携え努力をしていく人の前にそれぞれの無限大の可能性を持った道が拓けます。

2018年盛夏



平成30年度前期卒業式 学校長式辞


 酷暑の夏もようやく峠を越え、秋の気配が感じられる時節を迎えました。
 今年の上半期は大きな自然災害が続きました。6月18日早朝、震度6弱の大阪では観測史上例のない大阪府北部地震が起こり、また9月4日には台風21号が大阪に上陸して 今も大きな爪あとが残っています。先ごろ北海道においても非常に大きな地震が発生し、たくさんの方々が犠牲となりました。
 そんな中、テニスUSオープンで 北海道と大阪にルーツがある大坂なおみ選手優勝の一報を聞き、被災地に少しでも元気をもたらしてくれたように思います。
 天王寺学館高等学校 第17期生 前期卒業証書授与式に当たり、本校を巣立つ皆さんに一言所感を述べ、餞の言葉としたいと思います。
 保護者の皆様には、ご多用のところ、ご臨席をいただき厚く御礼申し上げます。春の卒業式とは異なり、内輪だけの大変こじんまりとした少人数の式典ではございますが、6名の卒業を教職員一同、在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
 キミたちは高等学校の正規課程を努力によって恙無く修了し卒業に至ったこと、誠におめでとうございます。
 今日の佳き日を待ちこがれてこられた保護者の皆様、今日までの様々な出来事を思い浮かべられ、本日一つの節目を迎えられたことに感慨もひとしおのものがおありではないかと 拝察申し上げます。
 皆さんは様々な入学動機を持っていました。体調が思うようにいかなくなった人もいました。人間関係に不安を抱いている人もいました。保護者の皆様には入学以来励まし、ともに悩み、時に衝突し、そのひとつひとつを乗り越えられ、立派に育てて来られたご労苦に対し深く敬意を表します。またこの間、本校に様々のご協力をいただいたことを感謝申し上げます。
 卒業する、ご本人の努力は勿論のことですが、ご家族を始め、ご友人や先生ほか多くの方々の暖かい励ましと理解、支えによって本日を迎えたことを忘れないでほしいと思っています。
 さて、様々な思いを胸に本校に入学してきた皆さんにとって、果たして天王寺学館高校の学校生活が実り多いものであったのか、意義深かかったのか、期待に違わなかったものであったか、あるいは良き友人が得られたのかなど、学校としてはとても関心があり、気がかりでもありました。天王寺学館高校の学校生活はどうでしたか。ここでキミたちが何かを学び取り、成長、自立の道のりの一歩を辿ることができましたか。
 今後のキミたちが、どのように社会参加をし、どのように歩んでいくか、大変に興味があります。いつも卒業式は学校の責任の重さを思う時でもあります。本日、本校を卒業しますが、キミたちの輝かしい未来を心より願うものです。
 世の中は矛盾に満ちていると思うことも多々あるでしょうし、許せないことだって数多くあるでしょう。だから、ただ人の歩いてきた道を歩いていくのではなく、また必要以上に人と比べることはせず、キミたちの信じるそれぞれの道を歩いていってほしいと思っています。若者であるキミたちこそ、あたらしい地平は自らで生み出していく!そのような気概を持って歩いていってほしいと思っています。
 学びはこれからも続いていきます。ここでの学びは教科書だけを言ってはいません。多くのことに関心を持ち、多くのことを感じ、そして努力すべき時は努力をして、社会を正しく見ることができる深い教養や洞察力を身に付けて、キミたち自身の信じる道を、妥協しない信念を堅持して歩いていってほしいと思っています。
 幾つもの困難なハードルがキミたちを待ち構えているかもしれませんが、勇気を奮ってそれを飛び越え、自分らしさを失わず、挫けずに夢を持ち続け、意志、信念を貫いていってください。
 進路について相談のある人は引き続き相談をしてほしいと思っています。名残惜しい思いがありますが、皆さんの天王寺学館での学校生活は今日を以て終わります。最後に、堂々たれ天学生と言いたい。
 新しい旅立ちを祝し、これからのキミたち一人ひとりの人生が美しく花開くことを応援しています。簡単ですが以上を式辞とします。

2018年9月12日
天王寺学館高等学校
校長 久井通義



平成30年度入学式 学校長式辞


 風光る、うららかな春爛漫のこの佳き日、ご来賓、保護者の皆様方にはご多用の中、多数ご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 平成30年度、天王寺学館高等学校第17期・入学式を執り行わせていただくこと、教職員一同、そして在校生にとりましても大きな喜びでございます。
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。保護者の皆様方には、これまでお子様を見守り、慈しみ、立派に育てて来られたご労苦に対し、深く敬意を表します。 躍動や再生をイメージさせるこの春の佳き日に、皆さんは心機一転、新しい気持ちで高校生活に踏み出して頂きたいと思います。
 本校での高校生活が、快活で輝きに満ち、これまで生徒たちが築いてきた穏やかで柔らかな校風の中で、新しい友情に触れ、刺激しあい、相互に夢を語り合い、小さな勇気を積み上げ、それぞれが自らを鼓舞して、何事にも意欲的に取り組み、一人ひとりの本校での高校生活が充実し、実り多い日々となることを教職員一同願っております。
 皆さんの中には、前の学校で辛い思いを経験したり、人間関係に苦しみ悩んできた人がいます。体調が思うようにならなくなった人もいました。あるいはとても生真面目な性格からか、自分に厳しくて、自分自身と向き合い続けてきた人もいました。今年度も、誠実で、礼儀正しく、人の気持ちを大切にできる心優しい若者たちが数多く本校の門をくぐってくれました。
 …そして今、縁あって天王寺学館高校という場で、入学式にそれぞれがそれぞれの思いを持って臨んでいます。何気ないかもしれない、この縁を、この出逢いを大切にしたいものです。キミたちのすべてに必ずある輝かしい未来、本日のこの一歩、その一歩を是非、同窓の友となるだろう人たちとともに、明るく元気におおらかに前に進めていくことにしましょう。
 誰にでも喜びがあるように、誰にでも辛いことが起こります。それは勿論あなただけではありません。誰しもが大なり小なり経験する、大人になっていくための一つ一つの試練のようなものであって、いずれは社会性を備え、他者とともに共生していくこと、そのための礎のようなものでもあると思っています。
 悩みが人を成長させる、その通りだと思います。悩んでいる最中は苦しくとも、同時にあなたがたが気付かぬうちに、悩みの量だけあなたがたの中で変化が起こっていて、悩みの数だけ、あなたがたが深まり、育っていることに、いつか必ず気付く日が来ます。
 学ぶ意味は何なのかと質問されますが、難しいです。一つは教養を深めるためのものだろうと考えています。深い教養は、世の中の真理やあるいは錯誤、矛盾、といったものを見抜く力を持ちます。状況を分析する力や判断力が養われていきます。論旨を整理できる力が備わり、今まで見えなかったものがはっきりと見えてきます。
 そしてその過程にある学習という行為は、未知の事柄を知りたいという私たちの知性や感性に働きかける根源的な、成長していく人としての希求でもあり、また何も見えない無知という状況から脱却する喜びでもあるはずです。このように、学ぶという行為の範囲は広く大きく深く終わりがありません。
 たとえば読書を介して、先人の青春時代の苦悩と歓喜を間接的に経験し切なくなることや、あるいはそれぞれの様々な直接的経験、多くの体験の積み重ね、美しいものを見ること、芸術を理解すること、音楽を愛すること、語学を学ぶこと、さらには異文化の多様な価値観に触れてみることなど、学びとはとても大きくて広い領域のものです。私たちは本来その様なものを学びとして求めているはずでした。つきものの受験勉強は大切ですが、それは学習の成果の一つの側面に過ぎず、教科書、問題集の中だけのごく一部の限定的な教養でしかありません。
 高校生は学習者です。本来、学びには、制限などなく自由なものであり、高校生だからと言って、たとえば海外を旅して新しい何かを学ぶ事だって、しようとさえ思えばできなくはありません。
 そのためには間違った秩序に左右されず、知的好奇心を束縛から解放し、定められた枠組みの中に埋没せず、自由であるべき多感なキミたちは、学びから得られる真理を求め続けていってほしいと願っています。性急に結果を求められる中ですら、妥協はせず、時間に逆らってでも悠然と堂々と自らの歩を自分のペースで、進めることも素晴らしいと思っています。
 本校は決して窮屈な学校ではありません。かなり自由です。…「自立」、本校の最終の教育目標は、ありふれていて陳腐かもしれませんが、ここにあります。学校行事も強制は行いません。人それぞれの心情や状況があることを知っているからです。殆どすべてを君たちが自身で選択すれば良いと思っています。
 …空いた時間をどうするか。
 …人生とは、選択の連続の時間。そして人生は一回。同時に時間は歩を前に進め続けていきます。だから、私たちは一日一日の時間を大切にし、「大きく間違わない選択」をしていかなければなりません。振り返って見てください。理由もなく時間に甘い自分を戒めなければならない人がここにもいるかもしれません。少なくとも成長途上のキミたちは時間を浪費してはいけない、努力を怠ってはいけない。これだけは言っておきたいと思います。
 過去は過去、過去に縛られ未来を限定することなく、見えすぎている近く、あるいは今を見るのではなく、前方に広がったまだ見えない遥かな道に向かって、自分を信じて目標を堅持して、歩き続けていってほしいと思っています。
 保護者の皆さまにお願いを申し上げます。教育は学校だけで出来るものでもございません。ご家庭でしかできないこともあり、お子様の成長には、家庭と学校が連携し、協力していくことが求められます。ご家庭におかれましては、お子様が健康で規則正しい生活を送れるよう、基本である生活態度・生活習慣などについて、引き続き助言やサポートをしていただきますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。
 最後に、先ごろお亡くなりになったホーキンス博士は、『人生は、できることに集中することであり、できないことを悔やむ必要はない。』と言いました。筋肉の病気でほぼ人生のすべて、車椅子の上で研究を続けたホーキンス博士は、ブラックホールからの粒子放出の存在を予知し、現代宇宙論に大きな啓示を与えています。
 視覚・聴覚に障がいを持った、ヘレン・ケラーさんは「もしも、この世が喜びばかりなら、人は決して勇気と忍耐を学ばない。」と言いました。社会福祉活動に生涯を捧げ「奇跡の人」と呼ばれました。
 お二人は、目標を持ち続け、真理を探究した人でした。厳しい状況の中で、「努力を続けていった人」でした。

 以上を私の式辞と致します。

2018年4月6日
天王寺学館高等学校
校長 久井通義



平成29年度卒業式 学校長式辞


 卒業式にあたり、巣立っていく皆さんに一言所感を述べ、餞の言葉としたいと思います。
 本日は雨模様の中、ご来賓の皆さまには、ご公務ご多端の折、本校の卒業式にご臨席を賜り、厚く御礼を申し上げます。
 保護者の皆様方には、ご多用の中、多数ご列席を頂き誠に有難うございます。教職員一同、お子様のご卒業を、心よりお祝い申し上げます。
 保護者の皆さまには、高校卒業の大切な節目の今日、お子さまとの、これまでの様々な出来事を思い浮かべられ、感慨もひとしおのものがおありなのではないかと、拝察申し上げます。
 保護者の皆さまには、ご入学以来、今日まで、日々を励まし、ともに悩み、時に衝突しながら、その一つ一つを乗り越えられて、本日を迎えられたご慈愛に対し、深く敬意を表します。
 第16期・卒業生、271名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは、本日、高等学校の正規課程を修了し、恙無くその業を終えました。
 卒業する皆さんは、ご家族はじめ、多くの方々の励ましにより、本日を迎えた事を忘れないでほしいと思います。
 思わぬ体調不良や辛い経験による不安感など、様々な思いを胸に本校に入学してきた人がいました。ひとあし早く、卒業文集のキミたちの文章を読みました。楽しみながら、また緊張しながら読ませていただきました。
 天王寺学館高等学校の高校生活が実り多いものであったのか、楽しい思い出ができたか、良き友人が出来たか、など、この日が来るといつも思う事です。
 おそらく、今後のキミたちがどの様に社会参加をし、どの様に歩んでいくのか…、その道のりの中に本校の係わりが見いだせるのかも知れません。
 皆さんは誠実で、純粋な若者たちでした。優しい心に包まれ、そして鋭敏な感受性と正義感、独自の感性や価値観を合わせ持っていました。時に必要以上に自分を見つめ、責め、自分に厳しくなり、しかしいつも他者への配慮のできる人たちでした。今の日本に消えつつある美徳の一つのようにも思え、学校にとってこれほど幸せなことはないとさえ思っています。
 と同時に、責任の大きさを痛感し、卒業に際し、果たして学校はどれほどの事ができたのだろうかと考えます。
 キミたちのこれら美しい側面がそれぞれの個性や特性を尊重しあい、その多様性を認め合うことに繋がっていったのだろうと思っています。支えあい励ましあっていく場がキミたちによって作られていき、キミたちは自身でしっかりと育っていきました。
 楽しい事がいつか終わるように、悲しい事や辛い事もいつの日か必ず終わりを告げるものです。方丈記に思いますが、「流れに浮かぶうたかたは、次のうたかたを生み出すために、絶えず流れ続けて行くという事。」。例えば私たちの中の誰にでもある根源的な寂しさや哀しみは久しく心に留まり、人を内省させるものですが、一方で、刻々とその人を創る糧にもなっていきます。
 古今東西、若者はすべてこの懊悩や自己対立の時間を経験し、自立に向かっていくものです。
 社会には矛盾があります。理不尽な事など山ほどあるでしょう。すべてが正しい訳ではなく、間違っていることが沢山あります。そのため真実が曇り、見えなくなりそうな時がありますが、自分を低めるような納得や妥協をする事なく、真理を見極められる曇らない目を持ち続け、信念を堅持してこの社会に真正面から対峙していってほしい、そう願っています。
 そのためには、足元の水たまりを見るのでなく、遥かを眺め遣るための夢や目標が必要で、ありふれてはいても、やはりここに帰結します。
 幸運はどこにも落ちてはいないでしょう。何かを志し、追い求め、努力を続けていく。そのキミたちの前には、限りなく広大な世界が広がっていることに気付くでしょう。そしてその世界はほんの隣にあります。
 発明家のトーマス・エジソンは、「生まれつきの才能は無視できない。しかし、その事はほんのおまけに過ぎない、いつも粘り強く努力をする事、努力することが何より重要な才能である。」と言っています。
 結びに当たり、旅立ちを祝し、卒業生一人ひとりのこれからの道のりが素晴らしいものとなる事を願い続けます。

 以上を餞の言葉と致します。

2018年3月16日
天王寺学館高等学校
校長 久井通義


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